診療支援
治療

細菌性赤痢 [■3類感染症]
shigellosis
大路 剛
(神戸大学准教授・感染治療学)

頻度 あまりみない

治療のポイント

・適切な補液が治療の基本となる.

・免疫不全患者や重篤な全身状態で入院を必要とする場合,積極的に抗菌薬投与を検討する.

・外来治療,入院治療とも,感染したと考えられる地域の耐性状況を考慮して抗菌薬を選択する.

・レボフロキサシン,ST合剤などを使用する.

◆病態と診断

A病態

・細菌性赤痢は赤痢菌(Shigella dysenteriaeS. flexneriS. boydiiS. sonnei)による消化管感染症である.同様の臨床症状を呈する赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)によるアメーバ赤痢と区別するためにこのように呼称されてきた.

・遺伝子的には大腸菌と非常に似通っているが,その臨床症状から独立した菌種として分類されている.1898年に志賀潔によって報告された.

・細菌性赤痢は感染症法上の3類感染症であり,また食品衛生法でも赤痢菌は食中毒

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