頻度 あまりみない
治療のポイント
・適切な補液が治療の基本となる.
・免疫不全患者や重篤な全身状態で入院を必要とする場合,積極的に抗菌薬投与を検討する.
・外来治療,入院治療とも,感染したと考えられる地域の耐性状況を考慮して抗菌薬を選択する.
・レボフロキサシン,ST合剤などを使用する.
◆病態と診断
A病態
・細菌性赤痢は赤痢菌(Shigella dysenteriae,S. flexneri,S. boydii,S. sonnei)による消化管感染症である.同様の臨床症状を呈する赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)によるアメーバ赤痢と区別するためにこのように呼称されてきた.
・遺伝子的には大腸菌と非常に似通っているが,その臨床症状から独立した菌種として分類されている.1898年に志賀潔によって報告された.
・細菌性赤痢は感染症法上の3類感染症であり,また食品衛生法でも赤痢菌は食中毒
関連リンク
- 治療薬マニュアル2025/レボフロキサシン水和物《クラビット》
- 治療薬マニュアル2025/シプロフロキサシン塩酸塩《シプロキサン》
- 治療薬マニュアル2025/(合剤)スルファメトキサゾール・トリメトプリム(ST合剤)《バクタ バクトラミン》
- 治療薬マニュアル2025/セフトリアキソンナトリウム水和物《ロセフィン》
- 治療薬マニュアル2025/メロペネム水和物《メロペン》
- 今日の治療指針2025年版/カンピロバクター食中毒
- 新臨床内科学 第10版/3 腸球菌感染症
- 新臨床内科学 第10版/1 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症
- 新臨床内科学 第10版/15 プロテウス感染症
- 新臨床内科学 第10版/17 シトロバクター感染症
- 新臨床内科学 第10版/18 エンテロバクター感染症
- 新臨床内科学 第10版/4 バクテロイデス感染症
- 今日の診断指針 第9版/細菌性赤痢
- 今日の診断指針 第9版/クリプトスポリジウム症・消化器原虫症