診療支援
治療

エムポックス(サル痘) [■4類感染症]
mpox
柿内聡志
(長崎大学病院感染制御教育センター)

頻度 あまりみない

GLエムポックス診療の手引き第2.0版(2024)

ニュートピックス

・エムポックスの治療薬として期待されている天然痘治療薬tecovirimatは,わが国では2022年7月より治療効果と安全性を評価する特定臨床研究が行われている.また,重症例に対する治療法やワクチンについても現在特定臨床研究が行われている.

治療のポイント

・対症療法が主体となる.

・粘膜病変部の疼痛を訴えることがあり,鎮痛薬で対処する.

・患者に接触する場合は使い捨て手袋の使用や,手指衛生を実施する.

◆病態と診断

A病態

・感染後,潜伏期間は3~17日ほどで,発熱,頭痛,筋肉痛,リンパ節腫脹が0~5日間持続し,発熱の1~3日後に皮疹が出現する.

・病変接触部位から皮疹が始まり,(最多)・体幹・手足・手掌足底に水疱・膿疱が出現する(手掌足底に皮疹が出現する点が水痘と異なる).

・発症後7~10日頃から皮膚病変が痂皮化しは

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください