診療支援
治療

風疹 [■5類感染症-全数把握]
rubella(German measles)
吉澤定子
(東邦大学准教授・臨床検査医学講座)

頻度 あまりみない

治療のポイント

・特異的な治療法はなく,解熱鎮痛薬などによる対症療法を行う.

・基本再生産数(R0)は6~7とされ,弱毒生ワクチンによる予防接種が有効である.

◆病態と診断

A病態

・風疹ウイルスは,TogavirusRubivirus属に属する直径60~70nmのエンベロープを有する(+)鎖の1本鎖RNAウイルスである.血清学的には亜型のない単一のウイルスで,E1蛋白質の遺伝子解析によって13の遺伝子型に分類されている.

・感染症法における5類感染症全数把握疾患であり,診断した医師は直ちに最寄りの保健所に届け出なければいけない,2018~2019年にかけて流行がみられたが,2021年以降は2022年に2例報告がみられたのみとなっている.

・鼻咽頭分泌物からの飛沫や接触によって伝播する.

・潜伏期間は通常2~3週間で,感染者の25~50%は無症候性とされる.感染可能期間は発疹出現の前後

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