診療支援
治療

深在性真菌症 [■その他]
deep-seated mycoses
高園貴弘
(長崎大学大学院准教授・臨床感染症学)

頻度 ときどきみる

GL深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2014

 呼吸器以外の深在性真菌症としては,頻度の高いものからまれなものまで種々あるが,臨床的に頻度が高い,あるいは重症度の高い疾患に絞り解説する.

Ⅰ.カンジダ血症

治療のポイント

・まず,中心静脈栄養カテーテルが留置されている場合にはすみやかに抜去を検討する.どうしても必要な場合は別の部位への再挿入を検討する.

・カンジダ血症における眼病変の合併頻度は9~45%とされ,カンジダ血症診断時には,眼科での精査が望ましい.キャンディン系〔ミカファンギン(MCFG),カスポファンギン(CPFG)〕は眼内(前房水,硝子体内)への移行が不良であり,使用を避けるべきである.

・カンジダ属は菌種により推奨治療が異なるため,菌種同定後は菌種に応じた治療を行う.

◆病態と診断

A病態

・カンジダ属真菌の血流感染症である.Candida albicansが半数を占め

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