診療支援
治療

伝染性単核球症 [■その他]
infectious mononucleosis
笠原 敬
(奈良県立医科大学教授・感染症内科学)

頻度 よくみる(10代~20代)

治療のポイント

・EBウイルスが原因の伝染性単核球症では,アセトアミノフェンやNSAIDs,補液や安静などによる対症療法が中心となる.抗ウイルス薬やステロイドなどは通常は推奨されない.

・伝染性単核球症はEBウイルス以外にHIVやサイトメガロウイルス(CMV),トキソプラズマやヒトヘルペスウイルス(HHV)などが原因になることがある.

・アモキシシリンやアンピシリンの投与は皮疹を誘発する可能性がある.

・合併症としては,まれではあるが脾破裂や気道閉塞,血球貪食症候群などがある.ラグビーや格闘技などのコンタクトスポーツや腹腔内圧の上昇を伴う激しい運動は発症後3週間前後は控える.

◆病態と診断

A病態

・主にEBウイルスによる感染症で,発熱,咽頭炎,リンパ節腫脹などに加え,血液検査で単球や異型リンパ球の増加,肝機能障害などを認める.ただしCMVやHIV,トキソプラズマやHHV

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