ニュートピックス
・COVID-19に加え,RSウイルスなどほかのウイルスによる感染症も鑑別が必要であることが,特に高齢者において問題になってきている.
治療のポイント
・急性気道感染症はウイルスによるものがほとんどである.
・基本的に対症療法を行う.
・抗菌薬の治療対象になるのは原則としてA群溶連菌による急性咽頭炎のみである.症状の強い場合に迅速診断キットを用いて診断,抗菌薬を処方する.そのほかの急性咽頭炎は対症療法を中心に行う.
・急性副鼻腔炎も細菌性の頻度は低く,抗菌薬の適応となる場合は少ない.抗菌薬の処方にあたってはグラム染色の実施が望ましい.
・急性気管支炎も,一部の細菌感染症を除いては基本的には抗菌薬の使用は行わない.
◆病態と診断
A病態
・急性気道感染症は,急性上気道炎,急性咽頭炎,急性副鼻腔炎,急性気管支炎を含む概念である.急性上気道炎(鼻咽頭に病変の首座がある)は風邪,風邪症候群,感冒など
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