今日の診療
治療

消化管・泌尿生殖器寄生の原虫症
intestinal and urogenital protozoan diseases
小林謙一郎
(日本赤十字社和歌山医療センター・感染症内科部副部長)

頻度 あまりみない(消化管の原虫症)

頻度 ときどきみる(泌尿器生殖器の原虫症)

GL1JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015―腸管感染症(消化管の原虫症)

GL2産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023(泌尿器生殖器の原虫症)

Ⅰ.ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)

治療のポイント

・補液で脱水や電解質の補正を行う(消化管原虫症すべてに共通).

・メトロニダゾール(内服)が保険適用のある唯一の治療薬である.

◆病態と診断

A病態

・ジアルジア症のランブル鞭毛虫の嚢子(シスト)が経口摂取され感染が成立する.

・7~14日間の潜伏期ののち,水様性下痢,腹痛,鼓腸,脂肪便などがみられる.

・症状は,多くの場合1~2週間以内に自然軽快するが,低γグロブリン血症,分泌型IgA欠損症では重篤化しやすい.

B診断

・患者の便を直接顕微鏡検査で栄養型や嚢子を検出し診断する.

◆治療方針

 保険適用のある薬剤はメトロニダゾール

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