頻度 あまりみない
GL1JAID/JSC感染症治療ガイドライン2015―腸管感染症
GL2寄生虫症薬物治療の手引き2020(改訂第10.2版)
◆病態と診断
A病態
・糞線虫症は,糞線虫(Strongyloides stercoralis)による腸管感染症である.本虫は,熱帯と亜熱帯地域に広く分布し,わが国では沖縄,奄美地域が浸淫地であり,保虫者は1960年以前の出生者である.発展途上国からの渡航者では全年代にみられる.
・感染は土壌中のフィラリア(F)型幼虫が経皮的に侵入する.幼虫は,血行性に肺胞に至り,気管を逆行して嚥下されて十二指腸に到達し,成虫となって産卵する.虫卵は孵化後ラブジチス型幼虫となり,便とともに体外に排出される.一部は腸管内でF型幼虫に発育し,腸管や肛門周囲皮膚から再感染する自家感染の形態をとり,長期に感染が持続する.
・成人T細胞性白血病/リンパ腫の原因であるヒトT細胞性白血病ウ