治療のポイント
・酸素療法導入時には,動脈血液ガス測定は必須.
・急性期の酸素療法の開始基準はPaO2<75Torr(SpO2<94%),SpO2 94~98%を目標.
・慢性Ⅱ型呼吸不全の急性増悪の酸素療法の開始基準は,PaO2<55Torr(SpO2<88%),88~92%を目標.
・Ⅱ型呼吸不全では,ベンチュリーマスクをはじめに使用.
・在宅酸素療法は,呼吸機能障害の身体障害手帳の取得後に導入を図るように配慮する.
◆病態と診断
A病態
・酸素の供給が低下し,細胞のエネルギー代謝が障害された状態が低酸素症である.酸素療法は,低酸素症に対して吸入気の酸素濃度を高めて適量の酸素を供給する治療法である.
B診断
・低酸素血症を特定することが重要である.動脈血酸素分圧PaO2<75Torr(経皮的酸素飽和度SpO2<94%)で,低酸素血症と診断する.
・動脈血液ガス測定は必須である.血液ガスにより,Ⅰ型呼吸不全,