診療支援
治療

肺真菌症
pulmonary fungal diseases
吉田耕一郎
(近畿大学病院教授・安全管理センター感染対策部)

頻度 ときどきみる

GL1アスペルギルス症の診断・治療ガイドライン2015

GL2クリプトコックス症の診断・治療ガイドライン2019

ニュートピックス

・2020年のポサコナゾールに続いて2023年にはイサブコナゾニウムが国内の臨床現場に導入された.いずれもムーコル症にも臨床効果を期待できる薬剤であり,注射,経口の両剤形を有している.

治療のポイント

・免疫不全宿主に発症した場合,宿主の基礎疾患や免疫能の改善を図ることが重要である.

・侵襲性の強い病態では早期診断に基づいた早期治療開始が不可欠である.

・病態と原因真菌種に応じた適切な抗真菌薬の使い分けが重要である.

・外科的処置の必要性についても考慮しておく.

◆病態と診断

A病態

・肺真菌症には多くの病態が含まれる.この項では呼吸器感染症としての以下の病態について述べる.

・侵襲性肺アスペルギルス症:血液悪性腫瘍の化学療法後や造血幹細胞移植後など好中球減少患者,

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