診療支援
治療

気管支拡張症
bronchiectasis
森本耕三
(複十字病院・呼吸器センター医長・臨床医学研究科科長(東京))

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ニュートピックス

・個別参加者データのメタ分析により,マクロライド少量長期療法の位置づけがより強固になっている.

・好中球セリンプロテアーゼの活性化酵素であるジペプチジルペプチダーゼ1(DPP-1)阻害薬の開発が進んでいる.

・末梢血好酸球増多を伴う気管支拡張症に対する,吸入ステロイドの有効性が示唆されている.

治療のポイント

・原因疾患特定のための検査を行う.若年,副鼻腔炎を伴う症例は免疫不全や線毛機能不全症候群など特殊な病態である可能性があり,専門的な鑑別を要する.

・肺機能検査,気管支拡張症増悪・入院歴,呼吸困難の程度,緑膿菌の検出,CT画像で重症度を評価する.

・わが国では肺非結核性抗酸菌症の有病率が高いため,一般細菌に加え抗酸菌検査も定期的に行う必要がある.

・原因疾患の治療,排痰(理学療法),呼吸リハビリテーション,感染予防,増悪時の治療,セルフマネージメント,去痰薬など包括的な

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