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GL咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2019
治療のポイント
・マクロライド系抗菌薬少量長期療法を基本とし,エリスロマイシンを第1選択薬とする.
・急性増悪時には,安定期に定着している病原菌をターゲットとした抗菌薬治療を行う.
◆病態と診断
A病態
・慢性呼吸細気管支炎に高率に慢性副鼻腔炎を合併し,粘液線毛輸送障害および気道感染の関与が指摘されている.
・杯細胞から過剰に分泌されるムチンの存在や好中球の過剰集積を背景に,集積した好中球が蛋白分解酵素や活性酸素を放出して気道粘液の産生亢進や組織障害を惹起し,線毛輸送機能の障害をもたらす.
B診断
1.必須項目
・①持続する咳嗽・喀痰と労作時呼吸困難,②慢性副鼻腔炎の合併または既往,③胸部CTでびまん性小葉中心性粒状影.
2.参考項目
・①胸部断続性ラ音,②1秒率低下(70%以下)および低酸素血症(80Torr以下),③血液寒冷凝集素価高値.
3.臨床診断
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