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ニュートピックス
・放射線治療の発展に伴い,強度変調放射線治療(IMRT:intensity modulated radiotherapy)や体幹部定位放射線治療(SBRT:stereotactic body radiotherapy)が肺癌に対して行われるようになり,腫瘍に線量を集中しつつ周囲の正常組織への線量を低減できるようになってきた.ただし,これらの方法は多方向からの多門照射や回転照射となるため,正常組織に対する高線量照射は低減できるが低線量が広範囲に広がるという特徴があり,放射線肺炎の発症が抑制できるかについてはいまだ不明である.
◆病態と診断
A病態
・胸部にできた癌(肺癌,食道癌,乳癌,悪性リンパ腫など)に対して行われた放射線治療による肺の障害が原因で起こる肺炎である.
・放射線によって肺組織,特に肺胞や肺血管の細胞が傷害され,細胞から炎症を誘発するサイトカインが放出