診療支援
治療

誤嚥性肺炎
aspiration pneumonia
青島正大
(ベイフロントクリニック南船橋・院長(千葉))

頻度 よくみる

GL1成人肺炎診療ガイドライン2024

GL2JAID/JSC感染症治療ガイド2023

治療のポイント

・リスク因子をもつ主に高齢者に発症する肺炎で,反復する.

・終末期肺炎であり,個人の意思やQOL・ケアを尊重して診療にあたる.

・抗菌化学療法だけでなく予防が重要である.

◆病態と診断

A病態

・入院を要する市中肺炎の半数以上,医療・介護関連肺炎の大多数で誤嚥が関与しており,高齢者の院内肺炎は頻回の不顕性誤嚥の結果の1つである.

・市中肺炎,医療・介護関連肺炎,院内肺炎のいずれにも含まれ,ADLの低下した高齢者を中心とし,誤嚥のリスク因子に咳反射や呼吸筋力の低下による喀出能の低下,気道クリアランスや免疫能低下などが加わり発症する.

B診断

・嚥下障害と胸部画像所見による肺の陰影の存在,末梢血白血球数の上昇による臨床診断が主体となる.

・発熱,咳嗽,喀痰などの呼吸器症状を呈さず,活動性低下や食欲低下

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