頻度 情報なし
治療のポイント
・胸腔内において,肺と胸壁の間に本来存在しないはずの空気が存在する病態が気胸である.病因にかかわらず同空気を抜くこと(胸腔穿刺や胸腔ドレナージ)により症状は改善する.
・バイタルが保たれないような緊張性気胸や両側気胸は,命の危機となることがあり,非常に強い胸痛や呼吸困難を認めることが多い.そのような場合は,専用の胸腔ドレナージキットがなくとも,点滴用のサーフロー針などによる除圧(胸腔穿刺)が命を救うこともある.逆に症状の軽い場合は時間的猶予がある場合が多いが,いずれにしても気胸の診断後は,すみやかな専門医への紹介および受診が推奨される.
◆病態と診断
A病態
・胸腔内において,胸壁および縦隔胸膜と肺臓側胸膜の間隙に本来存在しないはずの空気が存在する病態を気胸というが,外傷などの病因なく,自然に空気が上記間隙に流れ込む病態を自然気胸とよぶ.原発性自然気胸は,主に若年男性に
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