今日の診療
治療

抗凝固・抗血小板療法
anticoagulant and antiplatelet therapy
山下武志
(心臓血管研究所・名誉所長(東京))

GL12020年 JCSガイドライン フォーカスアップデート版 冠動脈疾患患者における抗血栓療法

GL22024年 JCS/JHRS ガイドライン フォーカスアップデート版 不整脈治療

GL3脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2023〕

治療のポイント

・症例が有する血栓リスクと出血リスクを評価したうえで,適切な抗血栓療法の選択,至適用量の決定を行う.

・抗凝固・抗血小板療法を安全に継続するために,血圧の管理,腎機能のモニタリングを行い,NSAIDsの常用,ポリファーマシーなど出血を助長しうる因子を可能な限り避ける.

◆病態と診断

・生体での血栓形成は,出血時には正常な修復過程として必要な機構である.心筋梗塞,脳梗塞を代表とする病的血栓形成は,Virchowの3徴である血管壁,血液成分,血流の変化によって生じる.抗凝固・抗血小板療法は,このうち血液成分の修飾を介して病的血栓形成を予防するが,同時に正常

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