今日の診療
治療

QT延長症候群
long QT syndrome(LQTS)
中野由紀子
(広島大学大学院教授・循環器内科学)

頻度 ときどきみる(0.05%)

GL1遺伝性不整脈の診療に関するガイドライン(2017年改訂版)

GL22022年改訂版 不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン

治療のポイント

・QTc500ミリ秒以上は心イベントの高リスクである(GL2推奨クラスⅠ).

・LQT1では激しい運動や水泳は避けるべきである.

・LQT1,LQT2ではβ遮断薬の有効性が確立されており,QT短縮が得られないケースでも心イベントの抑制に働く.

・β遮断薬は,失神の既往を有する例,および症状の有無に関係なくQTc≧470ミリ秒の例で推奨される(GL1推奨クラスⅠ).

・β遮断薬のなかでもβ1 非選択性のプロプラノロールやナドロールの有効性が高い.

・心肺蘇生例(GL1推奨クラスⅠ)やβ遮断薬の内服下でも失神発作を繰り返す高リスクのLQT症例は,ICDの適応となる(GL1/GL2クラスⅡa).

◆病態と診断

A病態

・先天性LQTSは

残り約2400文字

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