診療支援
治療

僧帽弁膜疾患
mitral valve disease
大門雅夫
(国際医療福祉大学教授・循環器内科)

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GL12020年改訂版 弁膜症治療のガイドライン

GL2急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)

GL32021年 JCS/JHFS ガイドライン フォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療

Ⅰ.僧帽弁狭窄症

治療のポイント

・心房細動合併例では血栓塞栓症のリスクが高いため,ワルファリンによる抗凝固療法が必要である.

・心不全発症予防のために心拍数コントロールが重要である.

・中等症以上で心不全症状を有する場合は,侵襲的治療の適応となる.

◆病態と診断

A病態

・リウマチ性僧帽弁狭窄症(MS:mitral stenosis)が多かったが,近年は,僧帽弁輪石灰化を伴う硬化性MSが増加している.

左房から左室への流入障害が生じるため,息切れなどの左心不全症状で発症し,さらに浮腫や肝腫大などの右心不全症状を呈する.

心房細動を生じやすく,左房内血栓による血栓塞栓症のリスクが高い.

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