頻度 ときどきみる(人口1,000人あたり1~2人)
GL心筋症診療ガイドライン(2018年改訂版)
ニュートピックス
・mavacamtenは,心筋ミオシンがもつATP加水分解活性を選択的に阻害し,アクチンとミオシンの架橋形成を抑制する薬剤で,閉塞性肥大型心筋症の治療薬として欧米で使用されており,日本でも治験が行われている有望な新規治療薬である.
・遺伝子検査が保険適用になった.
治療のポイント
・流出路狭窄の有無,左室駆出率低下の有無により,治療方針が異なる.
・心室性不整脈や心房細動などの合併も多く,不整脈に関する治療も重要である.
◆病態と診断
A病態
・高血圧など,肥大をきたす明らかな原因がなく,左室または右室心筋に肥大をきたす疾患である.
・心筋βミオシン重鎖遺伝子,心筋ミオシン結合蛋白C遺伝子,トロポニンT遺伝子など,サルコメアの遺伝子異常が一部の症例でみられる(家族性の約半数,家族歴のない患者の