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GL2023 年改訂版 心筋炎の診断・治療に関するガイドライン
治療のポイント
・心筋炎の初期症状・症候は非特異的であり,診断が難しい.
・心筋トロポニン,心電図,心エコー図,MRIなどが診断に役立つ.
・治療の原則は,急性期の循環維持と進行性の心筋障害を抑制することである.
・劇症型では急速に血行動態が破綻し致死的となるため,機械的循環補助を含む集学的治療が必要である.
・心内膜心筋生検は,心筋炎と確定診断する唯一の検査法であり,治療法の選択と予後予測に寄与する.
◆病態と診断
A病態
・心筋炎は,心筋を首座とし,さまざまな病態が含まれる疾患群である.
・臨床病型は,急性心筋炎,慢性活動性心筋炎,慢性心筋炎,慢性炎症性心筋症,心筋炎後心筋症に分類される.組織学的には,リンパ球性,巨細胞性,好酸球性,肉芽腫性に分類される.
・心筋炎は,主たる病因であるウイルス以外にも,細菌を含むその他の微生物
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