今日の診療
治療

心タンポナーデ
cardiac tamponade
北村美樹
(東京医科大学八王子医療センター・循環器内科)

頻度 ときどきみる

GL急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)

治療のポイント

・バイタルサインの把握,問診,身体診察を行い,心エコー図検査やCT検査で心膜液の量や性状を確認し,心タンポナーデの原因を推測する.

・血行動態が破綻している際の第1選択は心嚢穿刺である.

・心嚢穿刺が困難な場合は心膜切開・開窓術の適応となる.

◆病態と診断

A病態

・心タンポナーデは,何らかの原因により心膜腔内に液体が貯留し,それが原因で心臓が外から圧迫されて心拍出量が減少し,血圧が低下している状態である.

・原因として,悪性腫瘍による心膜転移が最多であり,そのほか特発性・ウイルス性心外膜炎,尿毒症,心膜腔への出血〔急性心筋梗塞後心破裂,急性大動脈解離,外傷,冠動脈インターベンション(PCI:percutaneous coronary intervention)による冠動脈穿孔,カテーテルアブレーションやペースメー

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