GL肝硬変診療ガイドライン2020 改訂第3版
治療のポイント
・食道静脈瘤の内視鏡的治療には内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL:endoscopic variceal ligation),内視鏡的硬化療法(EIS:endoscopic injection sclerotherapy)がある.
・出血例ではEVLで1次止血が試みられる.
・待機・予防例では,EVLあるいはEISを行う.
・EVL単独では治療後の短期での再発に注意が必要である.
・EISでは5%エタノラミンオレイト(EO:ethanolamine oleate,オルダミン)の血管内注入法での治療後に1%ポリドカノール(AS:aethoxysklerol,エトキシスクレロール)の血管外への注入を追加することで,再発率が低下する.
・EVLやEIS後に,アルゴンプラズマ凝固法(APC:argon plasma coagulation)で地固め療法を