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GL1胃癌治療ガイドライン 医師用 2021年7月改訂 第6版
GL2胃癌治療ガイドライン速報(2023年04月01日)
GL3胃癌に対するESD/EMRガイドライン(第2版)(2020)
治療のポイント
・リンパ節転移の可能性がきわめて低い早期胃癌に対して,内視鏡的切除が推奨される.
・遠隔転移を伴う進行胃癌に対して,化学療法,放射線療法,緩和手術,対症療法が推奨される.
・上記以外の胃癌に対して,胃切除が推奨され,手術後pStage Ⅱ,Ⅲに対しては補助化学療法が追加される.
◆病態と診断
A病態
・ヘリコバクター・ピロリ菌感染,胃粘膜萎縮,遺伝性素因,喫煙が危険因子である.
・ヘリコバクター・ピロリ菌が現感染している胃に発生する胃癌は減少し,ピロリ菌除菌後発見胃癌やピロリ菌未感染の胃に発生する胃癌が相対的に増加している.
・遺伝性びまん性胃癌はCDH1遺伝子に変異を認め,常染色体顕性(優性)