今日の診療
治療

消化管の悪性リンパ腫
malignant lymphoma of the gastrointestinal tract
中村正直
(名古屋大学医学部附属病院准教授・光学医療診療部)

頻度 ときどきみる

GL造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版

治療のポイント

・全身精査を十分に行ったうえで治療を開始する.広範囲の病変の場合は複数部位での組織診断を行う.組織診断で粘膜関連リンパ組織(MALT)リンパ腫にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)が一部形質転換していないかチェックする.

・胃MALTリンパ腫の治療は選択肢が複数あるため,症例の状態に合った治療法を選択する.

・低悪性度の腸管リンパ腫(MALTリンパ腫と濾胞性リンパ腫)で症状を認めない場合は無治療経過観察の選択肢もある.

・血液内科,消化器内科で議論し治療方針を決定する.必要に応じ外科,放射線科に意見を求める.

◆病態と診断

A病態と疫学

・胃に好発し(60~80%),次いで小腸(20~30%),大腸(5~10%)の順でみられる.

・WHOの組織分類ではMALTリンパ腫とDLBCLが高頻度であり,両者で70~80%を占める

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