診療支援
治療

腸管ベーチェット
intestinal Behçet's disease
石原俊治
(島根大学教授・内科学講座第二)

頻度 あまりみない

GLベーチェット病診療ガイドライン2020

治療のポイント

・「ベーチェット病診療ガイドライン2020」に基づき,臨床症状と重症度に応じて内科的あるいは外科的治療を選択する.

・治療の最終目標は内視鏡的寛解(粘膜治癒)であるが,まずは臨床症状の消失(臨床的寛解)やCRP値の陰性化を目指す.

◆病態と診断

A病態

・再発性口腔内アフタ,皮膚症状,眼症状,外陰部潰瘍を4主徴候とする難治性の全身性炎症性疾患である.

・遺伝素因に環境因子が加わり発症する多因子疾患である.

HLA-B51との関連が示唆されているが,腸管ベーチェットでの陽性率は低いとされている.ゲノムワイド関連解析(GWAS:genome wide association study)による分子遺伝学的研究では,HLAとの相関以外にIL23RIL12RB2IL10などが疾患感受性遺伝子として同定されている.

B診断

腹痛

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