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GL急性腹症診療ガイドライン2015
治療のポイント
・腹痛は,日常臨床でよくみられる症状の1つである.腹痛の程度は,軽度で経過観察可能な場合から急性腹症など重篤ですみやかに処置や手術を必要とするものまでさまざまである.
・腹痛は,腹部臓器に原因したものに限らず,腹部臓器以外あるいは全身疾患の随伴症状などきわめて多岐にわたるため,診断から治療まで的確かつ迅速な対応が求められる.
・近年の高齢化・生活習慣病の増加などにより,虚血性疾患などの緊急度の高い疾患も増加している.
◆病態と診断
A病態
・腹痛は,その発生機序から内臓痛,体性痛,関連痛に分類される.臨床の場では,これらが複合的に腹痛を生じさせている場合がある.
・内臓痛は,内臓自体に基づき,管腔臓器の平滑筋のれん縮や臓側腹膜の急速な伸展・拡張により生じる.疼痛は周期的・間歇的に差し込むような痛みとして感じられ,悪心,嘔吐,顔面蒼白,発汗
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