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治療のポイント
・症状は強くなく,不定愁訴ととられがちであるが,患者にとっては日常生活に影響を与えるため,すみやかな対応を行う.
・腸管蠕動を促すことにより改善が期待されるため,適度な運動を勧め,喫煙・飲酒の制限,規則正しい食生活や食べ過ぎない(空腹感を感じるような)食事量を心がけるように指導する.
・生活習慣指導や食事療法と並行して,診断的治療として内服治療を検討してもよい.
◆病態と診断
A病態
・むねやけは主にGERDに起因し,通常はHelicobacter pylori陰性の胃粘膜萎縮がない胃酸分泌が良好な場合に認める.そのほか,H. pylori除菌後に胃酸分泌が正常化した場合やCa拮抗薬の投与も要因となる.亀背を伴う高齢者の場合は難治性であり,継続的な治療が必要になることがある(→,「胃食道逆流症・逆流性食道炎・食道潰瘍」の項参照).
・げっぷは呑気症,食道裂孔ヘルニアの存在が
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