治療のポイント
・胃切除後は継続的に症状,食事量,体重変化に注目していく.
・胃切除後障害によって生活に支障をきたしていないかに目を向け,その早期発見と対処に努める.
・胃切除後障害がみられた場合,その臨床像は多彩であり,病態・症状に応じて食事・生活習慣の再構築,栄養療法,薬物療法を検討する.
・継続的に胃癌再発や他臓器,特に咽頭・食道における2次癌の検索に注力する.
◆病態と診断
A病態
・胃切除術には幽門側胃切除術や胃全摘術,噴門側胃切除術,幽門温存胃切除術,局所切除術などがあり,それぞれに複数の再建方法がある.
・胃切除後に生じる種々の病態を総称して胃切除後障害あるいは胃切除後症候群という.医原性の「胃切除術によって起こる後遺症」の総称ともいえる.
・胃切除後障害の主な本態は,①小胃(胃貯留能の低下または消失),②胃排出能障害(排出能の低下あるいは亢進),③分泌能(胃酸,ペプシン,胃液,内因子,グレリ