診療支援
治療

門脈圧亢進症
portal hypertension(esophagogastric varices,hypersplenism,hepatic encephalopathy,and portal thrombus)
石川 剛
(山口大学大学院准教授・消化器内科学)

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GL肝硬変診療ガイドライン2020 改訂第3版

治療のポイント

・本症の病因として最も頻度が高いのは肝硬変であり,それぞれの原因疾患に対する適切なマネジメントが本症の予防および治療の基本である.

・本症は肝硬変の予後規定因子の1つであるため,積極的かつ包括的な治療介入によって肝硬変患者の予後延長が期待できる.

・本症の病態制御には,薬物・内視鏡・IVR(interventional radiology)・外科手術を融合した集学的治療が不可欠である.

◆病態と診断

A病態

・門脈圧が常時200mmH2O(14.7mmHg)以上に上昇した結果として生じる諸症候(食道胃静脈瘤・脾機能亢進症・肝性脳症・門脈血栓症など)の総称である.

B診断

・超音波・内視鏡・CT・MRI・血管造影などの諸検査により,肝臓・脾臓・消化管を含む全身精査で総合的評価を行う.

・診断のゴールドスタンダードは肝静脈圧較差測定

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