頻度 ときどきみる
GL肝硬変診療ガイドライン2020 改訂第3版
治療のポイント
・本症の病因として最も頻度が高いのは肝硬変であり,それぞれの原因疾患に対する適切なマネジメントが本症の予防および治療の基本である.
・本症は肝硬変の予後規定因子の1つであるため,積極的かつ包括的な治療介入によって肝硬変患者の予後延長が期待できる.
・本症の病態制御には,薬物・内視鏡・IVR(interventional radiology)・外科手術を融合した集学的治療が不可欠である.
◆病態と診断
A病態
・門脈圧が常時200mmH2O(14.7mmHg)以上に上昇した結果として生じる諸症候(食道胃静脈瘤・脾機能亢進症・肝性脳症・門脈血栓症など)の総称である.
B診断
・超音波・内視鏡・CT・MRI・血管造影などの諸検査により,肝臓・脾臓・消化管を含む全身精査で総合的評価を行う.
・診断のゴールドスタンダードは肝静脈圧較差測定
関連リンク
- 今日の治療指針2025年版/食道静脈瘤の内視鏡治療
- 今日の治療指針2025年版/非代償性肝硬変:腹水,肝性脳症,栄養療法ほか
- 治療薬マニュアル2025/合成バソプレシン《ピトレシン》
- 治療薬マニュアル2025/ブドウ糖《ブドウ糖 ブドウ糖》
- 治療薬マニュアル2025/オメプラゾール《オメプラゾン オメプラール》
- 治療薬マニュアル2025/ラクツロース《モニラック ラクツロース》
- 治療薬マニュアル2025/アルギン酸ナトリウム《アルロイドG》
- 治療薬マニュアル2025/エソメプラゾールマグネシウム水和物《ネキシウム》
- 治療薬マニュアル2025/カルベジロール《アーチスト》
- 治療薬マニュアル2025/ルストロンボパグ《ムルプレタ》
- 治療薬マニュアル2025/アバトロンボパグマレイン酸塩《ドプテレット》
- 治療薬マニュアル2025/乾燥濃縮人アンチトロンビンⅢ《ノイアート 献血ノンスロン》
- 治療薬マニュアル2025/エドキサバントシル酸塩水和物《リクシアナ》
- 今日の治療指針2025年版/静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症,深部静脈血栓症)
- 今日の救急治療指針 第2版/食道静脈瘤
- 新臨床内科学 第10版/2 深部静脈血栓症
- 新臨床内科学 第10版/(4)門脈血栓症
- 今日の小児治療指針 第17版/門脈圧亢進症