診療支援
治療

急性胆管炎,急性胆嚢炎
acute cholangitis,acute cholecystitis
木暮宏史
(日本大学主任教授・消化器肝臓内科学)

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GL急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン2018(第3版)

ニュートピックス

・DICを伴う重症急性胆管炎患者において,トロンボモデュリンアルファ投与群は非投与群に比べ生存率が高いことが,日本の多施設共同研究で示された.

治療のポイント

・軽症胆管炎では抗菌薬投与,24時間以内に反応しない場合は胆管ドレナージ.

・中等症胆管炎では抗菌薬投与+24時間以内の早期胆管ドレナージ.

・重症胆管炎では緊急胆管ドレナージ+抗菌薬投与.

・胆嚢炎では早期の腹腔鏡下胆嚢摘出術が第1選択.

・待機手術・耐術不能例では重症度に応じて抗菌薬投与±胆嚢ドレナージ.

◆病態と診断

A病態

・急性胆管炎は,胆管内に著しく増殖した細菌の存在(胆汁感染)および,細菌やエンドトキシンが血流に逆流する可能性のある胆道内圧の上昇(胆道閉塞または胆汁うっ滞)という2つの主要因子によって引き起こされる急性の炎症性疾患である.閉塞を引き起こ

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