治療のポイント
・ループ利尿薬が心不全の治療に必須の薬剤であることに疑問の余地はないが,過度の使用は腎機能,予後を悪化させることが報告されており,必要最低限の使用にとどめるべきである.
◆病態と診断
A利尿薬の特徴
・利尿薬は,腎臓の尿細管における水・電解質再吸収を抑制することで尿量・尿中Na排泄を増加させる薬剤である.その作用機序から,主として心・腎・肝疾患などに伴う浮腫/うっ血または高血圧に対して用いられるが,作用部位により適応などに違いがある.サイアザイド系利尿薬,ループ利尿薬,ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬,ナトリウム利尿ペプチド(NP)にNa利尿効果が期待されるのに対して,バソプレシンV2 受容体拮抗薬のトルバプタンには水利尿効果が期待される.また,経口糖尿病治療薬のSGLT2阻害薬は投与初期にNa利尿を,その後は尿糖排泄に伴う水利尿(浸透圧利尿)効果を発揮する.
B診断
・うっ血
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