診療支援
治療

慢性腎炎症候群(無症候性蛋白尿・血尿を含む)
chronic nephritic syndrome(including asymptomatic proteinuria and/or hematuria)
田口顕正
(久留米大学講師・質量分析医学応用研究施設)

頻度 ときどきみる

GL1エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023

GL2慢性腎臓病に対する食事療法基準 2014年版

ニュートピックス

・SGLT2阻害薬は慢性腎炎症候群(IgA腎症や巣状糸球体硬化症)に対して,尿蛋白減少効果や腎機能低下抑制作用を有する.

・エンドセリン受容体・アンジオテンシン受容体デュアル拮抗薬であるsparsentanは,IgA腎症や巣状糸球体硬化症に対する新規治療薬として期待される.

・SGLT2阻害薬エンパグリフロジンは糖尿病非合併慢性腎臓病(CKD)への適応が追加承認された.

治療のポイント

・慢性腎炎症候群とは蛋白尿や血尿が持続する状態を指し,経皮的腎生検にて組織病型診断を行うことが多い.高齢者でも治療できる腎疾患があるため,経皮的腎生検を考慮してもよい.

・生理的蛋白尿は,激しい運動,長時間の立位保持,感冒などによる発熱,精神的不調により出現する.早朝第一尿での尿検

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