診療支援
治療

慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(血管石灰化,アミロイド骨関節症を含む)
chronic kidney disease-mineral and bone disorder(CKD-MBD)(including vascular calcification and amyloid osteoarthritis)
仲谷慎也
(大阪公立大学大学院講師・代謝内分泌病態内科学)

頻度 ときどきみる

GL1エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023

GL2慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン(2012)

GL3維持血液透析ガイドライン 血液透析処方(2013)

治療のポイント

・CKD-MBDの管理は,生命予後の改善,心血管系イベントの抑制,骨折のリスク低下を目的とする.

・高P血症を認める保存期CKD患者に,P吸着薬の使用を考慮する.

・維持透析患者では,ガイドラインで記載されているCa,P,副甲状腺ホルモン(PTH:parathyroid hormone)の目標値を参考に,P吸着薬,Ca受容体作動薬,活性型ビタミンD製剤を選択する.

・活性型ビタミンD製剤の使用時には,高Ca血症に注意する.

◆病態と診断

A病態

・CKD-MBDは,①Ca,P,PTHなどの検査値の異常,②骨病変や骨折などの骨代謝異常,③心血管や軟部組織の異所性石灰化の要素で構成され,CKDに

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください