診療支援
治療

高K血症,低K血症
hyperkalemia,hypokalemia
伊藤麻里江
(昭和大学藤が丘病院・内科系診療センター(腎臓))

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GLエビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023

Ⅰ.高K血症

ニュートピックス

・CKD G4~5の患者を対象としてレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)阻害薬の中断が腎機能を安定化または改善させるか調べたSTOP-ACEi trialの結果が2022年に発表され,中断と継続に有意差がないことがわかった.

治療のポイント

・治療とともに原因検索をする.

・初期は細胞内へのシフト,長期的には体外への排出を促進する治療をする.

◆病態と診断

A病態

・原因としては,①内因性,②外因性:摂取過多(食事,点滴),排出減少(腎機能障害,RAAS阻害薬),③細胞間シフト:アシドーシス,インスリン減少,β遮断薬などが挙げられる.

B診断

・血液検査で容易に診断できるが,溶血による偽性高K血症に注意する.酸塩基平衡異常の検索を含め血液ガスも確認する.血漿K(血液ガス)は血清Kに比して0.1~

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