今日の診療
治療

高P血症,低P血症
hyperphosphatemia,hypophosphatemia
谷口正智
(医心会福岡腎臓内科クリニック・副院長(福岡))

GL1慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン(2012)

GL2CKD診療ガイド2024

Ⅰ.高P血症

頻度 よくみる〔慢性腎臓病(CKD)患者,とりわけ透析患者〕

ニュートピックス

・高P血症に対する従来のP吸着薬と異なり,P吸収阻害薬として2023年テナパノル(フォゼベル)が承認された.

治療のポイント

・薬物療法を行う前に,高P血症の原因を検索することが重要である.

・最も一般的な原因はCKDであり,保存期,透析期いずれにおいても,薬物療法より前にP/蛋白質比を考慮した食事制限(P制限)が必要である.

◆病態と診断

A病態

・高P血症は,腎機能障害に伴うP排泄低下が原因であることが多い.まれに腎尿細管における再吸収亢進が原因になることもある(副甲状腺機能低下症,偽性副甲状腺機能低下症,成長ホルモン分泌過剰症,甲状腺機能低下症など).

・高P血症は短期間であれば臨床的に問題になることがないが,

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