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GLエビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023
治療のポイント
・原疾患の治療が原則.
・ただし,重篤な症例(pH≦7.20,PaCO2≦45mmHg)や急速進行例では,ショック,意識障害や高K血症などのリスクにつながるため,原因検索と並行して炭酸水素ナトリウムによるpH補正を行う.
・CKDに伴う場合には,保存期CKDステージG3~G5(透析患者は含まない)において,HCO3- 濃度22mmol/L未満で炭酸水素ナトリウム1.0~1.5g/日から治療を開始する.
・CKD患者においては,アルカリ性食品(野菜や果物の摂取など)による食事療法が勧められる.
◆病態と診断
A病態
・代謝性アシドーシスは「1次性にHCO3- 濃度が低下する」病態を指す.結果として血液pHが7.35未満に下がり,酸血症(アシデミア)を伴うことにより,病的な代謝性アシドーシスとなる.
・HCO3- が減少する原因
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