頻度 あまりみない
GL造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版
ニュートピックス
・FLT3阻害薬やBCL2阻害薬などの分子標的薬が保険承認され,強力な化学療法が非適応となる患者に対する治療選択肢が増えた.
・新規薬剤の実用化と分子病態に基づく層別化治療の進歩をふまえ,日本血液学会「造血器腫瘍診療ガイドライン2023年版(第3版)」が2023年に刊行された.
治療のポイント
・初発急性骨髄性白血病(AML)に対する基本的な治療戦略は,治癒を目指した多剤併用強力化学療法である.
・強力化学療法実施時には,臓器毒性などの副作用に耐えられるかを年齢,臓器機能,全身状態,併存する疾患の状態などに基づいて,慎重かつ厳密に判断する必要がある.
・化学療法のみでは治癒が困難と考えられる症例では,同種造血幹細胞移植が検討される.
・化学療法実施時には,十分な感染対策と輸血などの支持療法が重要である.
◆病態と診断
A病態
・A