頻度 あまりみない
GL造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版
治療のポイント
・血栓・出血のリスク評価に従い,治療方針を決定する.
・倦怠感や瘙痒感などの全身症状の緩和も重要である.
・骨髄線維症や急性白血病への移行リスクがあり,慎重な観察を要する.
◆病態と診断
A病態
・造血幹細胞レベルでJAK2の機能獲得型変異が生じることにより発症する.JAK2変異の大半(90%以上)はJAK2V617F変異であるが,一部の症例はJAK2遺伝子のexon12に変異を認める.
・血球増加や白血球・血小板の活性化により血栓リスクが増加する.
・炎症性サイトカインも増加しており,倦怠感・瘙痒感などの全身症候を伴う.
・数%~10%は,10~15年の経過で骨髄線維症や急性白血病へと進行する.
B診断
・WHO分類第5版に従うことが一般的である.ヘモグロビン値もしくはヘマトクリット値の増加,JAK2遺伝子変異の存在および骨髄生検所
関連リンク
- 治療薬マニュアル2025/アスピリン《バイアスピリン》
- 治療薬マニュアル2025/ヒドロキシカルバミド《ハイドレア》
- 治療薬マニュアル2025/ルキソリチニブリン酸塩《ジャカビ》
- 治療薬マニュアル2025/ロペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)《ベスレミ》
- 治療薬マニュアル2025/ブスルファン《マブリン》
- 今日の治療指針2025年版/本態性血小板血症
- 今日の治療指針2025年版/原発性骨髄線維症
- 新臨床内科学 第10版/【1】特発性血小板減少性紫斑病
- 新臨床内科学 第10版/【13】真性赤血球増加症
- 新臨床内科学 第10版/【14】本態性血小板血症
- 今日の診断指針 第9版/骨髄増殖性腫瘍