診療支援
治療

多発性骨髄腫
multiple myeloma(MM)
尾崎修治
(徳島県立中央病院・副病院長)

頻度 あまりみない

GL1造血器腫瘍診療ガイドライン 2023年版

GL2多発性骨髄腫の診療指針2024

ニュートピックス

・2023年に日本血液学会による「造血器腫瘍診療ガイドライン2023年版」(第3版)が,2024年に日本骨髄腫学会による「多発性骨髄腫の診療指針2024」(第6版)が刊行された.

治療のポイント

・新規薬剤の登場により,最近の治療成績は著明に改善している.

・基礎疾患や全身状態に基づき自家移植の適応を検討し,最適な治療を選択する.

・高Ca血症(C),腎障害(R),貧血(A),骨病変(B)などの合併症(CRAB症候)に対する支持療法を併用する.

◆病態と診断

A病態

・多発性骨髄腫は形質細胞の腫瘍性疾患で,単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)の存在を特徴とする.M蛋白はIgG,IgA,ベンス・ジョーンズ蛋白(BJP)のことが多く,IgMの場合は原発性マクログロブリン血症との鑑別を要する.M

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