診療支援
治療

好中球減少症(顆粒球減少症),無顆粒球症
granulocytopenia(agranulocytosis)
山﨑悦子
(横浜労災病院・血液内科部長)

頻度 あまりみない

GL発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン(改訂第3版)(2024)

治療のポイント

・無顆粒球症発症後の典型的な症状は発熱および咽頭痛である.

・発熱性好中球減少症(FN:febrile neutropenia)では可及的すみやかな治療開始が必要である.

◆病態と診断

A病態

・一般に顆粒球数が1,500/μL以下となった場合を顆粒球減少症とよび,特に500/μL以下となった場合を無顆粒球症とよぶ.厳密には顆粒球には好酸球や好塩基球を含むが,顆粒球減少症と好中球減少症はほぼ同義語として使用される.無顆粒球症では重篤な感染症を繰り返す可能性がきわめて高くなる.

・顆粒球減少症の原因は,先天性,後天性に分けることができ,後天性の原因は,感染症,薬剤性,免疫学的機序によるもの,その他に分けることができる.

・原因として最も多い感染症は,ウイルス感染である.麻疹,風疹,水痘,Epstein

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