診療支援
治療

播種性血管内凝固(DIC)
disseminated intravascular coagulation(DIC)
朝倉英策
(金沢大学附属病院病院臨床教授・血液内科)

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GL日本血栓止血学会 DIC診断基準 2017年版

ニュートピックス

・日本血栓止血学会にてDIC診療ガイドラインを作成中である(2024年9月時点).

治療のポイント

・「日本血栓止血学会DIC診断基準2017年版」を用いて適切にDICを診断して,治療方針を決定する.

・DICの基礎疾患治療とともに抗凝固療法を行い,必要があれば補充療法を加える.

・線溶亢進型DICは大出血の懸念があり,特異的な治療を行う場合は専門家へコンサルトする.

◆病態と診断

A病態

1.概念

・DICは,基礎疾患の存在下に全身性持続性の著しい凝固活性化をきたし,細小血管内に微小血栓が多発する重篤な病態である.凝固活性化とともに線溶活性化がみられるが,その程度は基礎疾患により差異がみられる.進行すると血小板や凝固因子が減少し,消費性凝固障害の病態となる.DICの2大症状は,出血症状と臓器症状である.

2.発症機序

・敗血症,

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