頻度 ときどきみる
GL輸血後鉄過剰症の診療参照ガイド令和4年改訂版(2023)
◆病態と診断
A病態
・鉄過剰症は,全身臓器の実質細胞に鉄が蓄積し,臓器障害をきたす疾患である.肝障害,肝硬変,肝癌,皮膚色素沈着,糖尿病,心筋症,甲状腺機能低下症,性腺機能低下症,関節症などをきたす.「ヘモクロマトーシス」の用語は遺伝性のものに使用されることが多い
・遺伝性ヘモクロマトーシスのうちHFE遺伝子変異によるType 1は白人では250人に1人の高頻度で起こる.Type 2Aはヘモジュベリン,Type 2Bはヘプシジン,Type 3はトランスフェリン受容体(TFR2),Type 4はフェロポーチンの変異による.わが国ではまれで,Type 1が3家系3例,Type 2Aが6家系9例,Type 2Bが1家系1例,Type 3が5家系7例,Type 4は6家系7例が報告されているのみである.
B診断
・遺伝性ヘモクロ
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