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GL甲状腺疾患診断ガイドライン2021〔バセドウ病,甲状腺機能低下症,無痛性甲状腺炎,慢性甲状腺炎(橋本病),亜急性甲状腺炎(急性期)〕
治療のポイント
・橋本病の根本的な治療法はなく,甲状腺機能異常をきたした際に治療すべきか判断する.
・甲状腺機能低下症が一過性か永続性かを判別し,永続性と確認された場合に治療する.
・高齢者や虚血性心疾患を合併する患者に甲状腺ホルモンを投与する際は少量から開始する.
◆病態と診断
A病態
・橋本病は甲状腺組織に限定した自己免疫疾患である.
・病理学的には甲状腺濾胞上皮細胞の破壊,リンパ球浸潤,線維化を認める.
・男女比は,1:20~30と女性に多い.
・中年女性の約20%で血液中の甲状腺自己抗体が陽性である.
・橋本病と診断される患者のなかで甲状腺機能低下症を示すのは10~20%である.
・甲状腺濾胞が急に破壊され甲状腺ホルモンが血中に漏出し,一過性の甲状腺中毒症
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