診療支援
治療

成長ホルモン(GH)分泌不全症
growth hormone deficiency
高橋 裕
(奈良県立医科大学教授・糖尿病・内分泌内科学)

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GL間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版

ニュートピックス

・禁忌だった糖尿病合併例に対して慎重投与できるようになった.

・週1回投与の長時間作用型GH製剤が使用できるようになった.

治療のポイント

・小児では骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症,成人では重症型GH分泌不全症がGH補充療法の適応になる.

・GH以外に欠乏しているホルモンがあれば適切に評価して補充する.

・活動性の悪性腫瘍,妊婦には禁忌である.

◆病態と診断

A病態

・成長ホルモン(GH)は,生後の成長促進,成人における体組成(筋肉,骨,脂肪)の維持や代謝調節,QOLの維持に重要な役割を果たしている.成人GH分泌不全症では心血管疾患の増加により生命予後が悪化する.

・特発性,周産期異常,遺伝子異常,視床下部下垂体における腫瘍など器質的疾患,頭部外傷,手術,放射線照射などが

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