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GL間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版
治療のポイント
・治療方針は,原因となる病態によって異なる.
・治療の目標は,高プロラクチン(PRL)血症を是正して,性腺機能を回復し,乳汁分泌を停止させること,およびPRL産生腫瘍では腫瘍の縮小・消失を図ることである.
・下垂体PRL産生腫瘍の治療の第1選択はドパミン作動薬である.
・薬剤性の場合は,原因薬剤の中止を考慮することが望ましい.
◆病態と診断
A病態
・PRL分泌は視床下部からのドパミンにより抑制的に調節されている.
・下垂体からのPRLの分泌が増加して,血中PRL値が上昇した状態を高PRL血症とよぶ.
・性成熟期の女性で高PRL血症が起こると,通常,乳汁分泌と無月経が起こるので,無月経・乳汁漏出症候群とよばれる.
・無月経の約20%に高PRL血症が認められる.成人男性では性欲低下が起こるが,そ
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