診療支援
治療

クッシング症候群
Cushing syndrome
柴田洋孝
(大分大学教授・内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学)

頻度 あまりみない

GL間脳下垂体機能障害と先天性腎性尿崩症および関連疾患の診療ガイドライン2023年版

治療のポイント

・クッシング徴候を見逃さずに,早期に原発巣の摘出を行うことが重要である.

・著明な高コルチゾール血症(30μg/dL以上),尿中遊離コルチゾール高値(1,000μg/日以上)では,重症感染症のリスクがあり,直ちにメチラポンまたはオシロドロスタットを開始する.

◆病態と診断

A病態

・クッシング症候群には,コルチゾール過剰産生が副腎皮質刺激ホルモン(ACTH:adrenocorticotropic hormone)依存性のクッシング病(ACTH産生下垂体腫瘍)や異所性ACTH症候群と,ACTH非依存性の副腎性クッシング症候群の2つのタイプがある.

B診断

・クッシング徴候とよばれる特異的症候(中心性肥満,後頸部脂肪沈着,赤色皮膚線条,皮膚の菲薄化,皮下出血,近位筋筋力低下)を認める.

・外因

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