診療支援
治療

アレルゲン免疫療法:舌下免疫療法
allergen immunotherapy(sublingual immunotherapy:SLIT)
後藤 穣
(日本医科大学多摩永山病院・耳鼻咽喉科部長)

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GL1鼻アレルギー診療ガイドライン―通年性鼻炎と花粉症― 2024年版

GL2アレルゲン免疫療法の手引き(2022)

治療のポイント

・国内ではダニ舌下錠,スギ舌下錠が市販されている.

・アレルギー性鼻炎はすべての重症度に適応になる.

・アレルゲン免疫療法は唯一の根治療法である.対症療法では得られることがないアレルギー疾患の自然史を修飾すると考えられている.具体的には喘息の発症頻度を低下させ,新規抗原感作を抑制する可能性がある.

・治療終了後にも効果の持続が期待できる.

A効果発現メカニズム

 アレルゲン免疫療法により,アレルゲン特異的なTh2型免疫応答の抑制,Th1型免疫反応の誘導,制御性T細胞の誘導,またアレルゲン特異的IgG4抗体の産生などの免疫学的変化の発現が期待できる().

 制御性B細胞の誘導やアレルゲン特異的IgA抗体が産生されるという報告や,1型自然リンパ球(ILC1:gro

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