診療支援
治療

昆虫アレルギー
insect allergy
関谷潔史
(国立病院機構相模原病院・アレルギー科・呼吸器内科部長(神奈川))

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治療のポイント

・アレルギー治療の原則は,とにかく原因をみつけて回避することである.

・アナフィラキシーを呈する場合には,アドレナリンが発症早期の救命効果がある唯一の薬剤で第1選択薬となる.

◆病態と診断

A病態

経皮的または経気道的に昆虫アレルゲンが体内に入り込むことで感作が成立し,IgEを介した免疫応答が起こる.

・昆虫アレルギーは,刺咬や接触によるものと吸入によるものに大別される.

・刺咬や接触による経皮的昆虫アレルギーの代表例が,ハチ・カ・アリであり,局所の組織障害と全身性のアレルギー反応を引き起こす.

・経気道的昆虫アレルギーは,屋外環境アレルゲンと室内環境アレルゲンに大別され,屋外環境アレルゲンの代表例が,鱗翅目(チョウ・ガ)・双翅目(ユスリカ)・毛翅目(トビケラ)であり,室内環境アレルゲンの代表例が,ゴキブリ目(ゴキブリ)・鱗翅目(メイガ・コイガ)・咀顎目(チャタテムシ)であ

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