診療支援
治療

血清病
serum sickness
堀向健太
(東京慈恵会医科大学葛飾医療センター講師・小児科)

頻度 あまりみない

治療のポイント

・原因薬剤の中止により,通常48時間以内に発熱・関節痛・新規の皮膚病変は出現しなくなる.

・関節痛や発熱に対し非ステロイド系抗炎症薬,瘙痒や皮膚炎に抗ヒスタミン薬,重症例に全身ステロイドが投与されることがある.

◆病態と診断

A病態と症状

・異種血清蛋白に対するⅢ型アレルギー反応により免疫複合体が組織に沈着し,補体を活性化して炎症反応を引き起こし発症する.血清病様反応は血清病と似ているが,一般的には重症度が低い.血清病は成人に多く,血清病様反応は小児に多い.

・血清病は当初,動物(馬やウサギなど)から得た異種血清蛋白質が原因となると報告されたが,最近はモノクローナル抗体が原因として挙げられることが多い.リツキシマブやインフリキシマブ(キメラ型マウスモノクローナル抗体)は,関連が示唆される製剤である.オマリズマブ,アレムツズマブ,ナタリズマブ,アダリムマブ,オビヌツズマ

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