診療支援
治療

合成・生物学的抗リウマチ薬の副作用と対策
countermeasures against adverse reactions to synthetic and biological antirheumatic drugs
山岡邦宏
(北里大学医学部主任教授・リウマチ膠原病・感染内科学)

ニュートピックス

・メトトレキサート(MTX)皮下注製剤(メトジェクト)が承認され,「関節リウマチにおけるメトトレキサート(MTX)使用と診療の手引き 2023年版」が発刊されている.

治療のポイント

・消化器症状に伴うMTX内服・増量が困難であった患者では,皮下注製剤への変更を考慮すべきである.

・投薬開始時には既往歴,ワクチン接種歴,心血管イベント発症リスクを聴取し,感染症,発癌を含めたリスクに留意する.

・急速進行性の間質性肺疾患を認めた際には,原因の鑑別と病態を再考する.

・高齢者や長期罹患者では臓器障害を有することが多いため,投薬予定の薬剤の代謝・排泄経路を理解しておく.

◆病態と診断

A感染症

・活動性感染症を有する患者では感染症治療を優先し,抗リウマチ薬の投与は感染症治癒後を原則とする.

・抗リウマチ薬は免疫抑制作用を有することから最も多くみられる副作用であり,予防が重要である.

・投薬開始前に結

関連リンク

この記事は医学書院IDユーザー(会員)限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

ログイン
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら

トライアル申込ボタンを押すとトライアル申込ページに遷移します

トライアルの申し込みが完了しましたら,ライセンス情報更新ボタンを押してください